芹沢 銈介せりざわ けいすけ

芹沢 銈介は、明治28(1895)年5月、静岡市に生まれました。

東京高等工業学校(現・東京工業大学)図案科を卒業後郷里の静岡に戻りますが、やがて沖縄の紅型(びんがた)の美しさに強い衝撃を受けて染色家になることを決意紅型と和染に深く学びながら、図案・型彫り・染めまでを一貫して行う独自の型染の世界を形成しました。

総体的に明るい色調、明解な表現、おおらかな作風で知られており、現在も多くの愛好家に親しまれています。

昭和31年に「型絵染(かたえぞめ)」で人間国宝(重要無形文化財保持者)に認定されて名声を高め、昭和51年〜52年にかけてフランス政府から招聘されてパリの国立グランパレで大規模な個展を開催大成功をおさめ、国際的な評価を得ました。

静岡市名誉市民、文化功労者でもあります。